Eagle回路図作成とボード図作成は細かい点を省き、自分なりに考えた点だけ抽出しましたが、バージョンが上がった為か、参照した書籍ともサイトともガーバーデータ作成の内容が多少変更になっていて、あれ??何か違う?となりましたので、ガーバーデータの制作流れの方も記述したいと思います。
Eagle9.1.1free版 2018/09/22時点
基板制作会社に発注するには、作成したボード図(基板データ)を、ガーバーデータというファイル形式に変換しないといけません。
(ガーバーデータは1枚の基板データを複層に分解し、1層1層に配線のみのデータ、部品のみのデータ、穴あけだけのデータ等に変換するようです。CADソフトの状態では人間の使いやすいようにインターフェースのデータや、Eagle固有のデータが含まれていて基板制作マシンでは不要部分がある為、マシンに必要な箇所のデータだけセットする為ではないかと。)
ガーバーファイルダウンロード
製造業者の装置の仕様の違いだと思いますが、製造業者の指定するガーバデータ形式に変換しないといけない為、変換プログラムをダウンロードします。今回はSeeed社を利用した為、Fusion PCB/PCBA Order Submission Guidelines
にアクセスしてページの下の方よりリンク、Seeed Gerber Generater 2-layer board
をクリックしてダウンロードします。2-layerは多分(多分!?)2層まで、4-layerは4層まで対応だと。
Seeed社ガーバーガーバ変換ファイル
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国内の会社ならまだしも英語も中国も全然分からんし、支払いもクレジット。
そんなインターナショナルな人間では無いんで、サイト開いただけで拒絶反応起こしそうでしたよ(笑)。
英語で質問来たらどーすんの!?海外クレジットなんて大丈夫なの!?エアメールですらしたことないのに住所の入力だってどうなることやら??。しかもプロレベルの回路でも何でもない、中国工場の人に笑われたりして・・・なんて感がえたりしながら(小心者)。かなり意志を強く持たないと、これだけで心が折れそうでしたよ(笑)。
リンクをクリックして保存すると、ダウンロードフォルダに以下の圧縮ファイルが出来上がります。
ガーバーダウンロードファイル |
ガーバーデータはEagleではCAMファイルというらしく。
EagleコントロールパネルからはCAM jobs内が、取り扱いの箇所です。
(話が前後してしまいますが、CAM jobs内の中のさらにMyCAMという箇所がありますが、これは既にマイフォルダを作成済みの為です。Eagleのオリジナルファイルと区別する為に自分の場合は、インストール時にCAMフォルダ以外にプロジェクトフォルダ、ライブラリフォルダ、デザインルールフォルダを事前に作っています。)
CAMファイル |
ダウンロードしたガーバー変換プログラムを、解凍してCAM jobs内で扱えるフォルダ(自分の場合はMyCAM内)に移動します。
下写真EagleのコントロールパネルOptionsのDirectoriesより。
赤線内部 $HOME\EAGLE\cam;D:\electric\eageleDATA\MyCAMですが、
$HOME\EAGLE\camまでがEagleオリジナルのファイル場所。
;D:\electric\eageleDATA\MyCAMの追加パスがマイフォルダCAMの場所を示すパスです。
その為、解凍して実際にマイフォルダに移動・保存しました。
実際の保存先
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elecrowのガーバー用ファイルも入ってますけど(笑)
CAMファイル変換
さて、ここからが参考書籍等と違ってきた所、Eagleもちょくちょくバージョンアップして、少しずつ画面が変わって来たりしているようですもんね。基本的な所は変わってないようなので、初心者の自分でも何とか、これでいいんかな?こんな感じかな?と、あちこち触りながら出来ました。
まず、コントロールパネルのCAM jobs→MyCAM(自分の場合は)で表示されているダウンロードしたファイルをダブルクリックで開きます。
コントロールパネルCamファイル |
で、CAM Processerの画面が開きますが、開くとEagleオリジナルのCAMが開くので、
続いて、赤枠のselect Bordより、作成したいボードのあるプロジェクトフォルダからボードファイルを開きます。
CAM Processer画面
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プロジェクトフォルダより |
CAM Processerの画面を開き、赤枠のところからOpen CAM Fileでダウンロードした変換ファイルを開いたら、そのボードでの作成となるようです。
CAMファイル指定からボードファイルを開くか、ボードファイル指定からCAMファイルを開くかですね。
CAM Processerよりボード開く |
で、話戻ってCAM Processer画面ですが、左側を見るとDrills&HolsとかSilk bottmとか並んでいて、一つ一つクリックすると右側に細かい設定変更が出来そうな感がありましたが、そこははいじらず左側のLegacyを選択して右下のProcess jobから作成しました。
作成ボタン |
Eagleのコンパネ及び、指定したフォルダを確認すると12個のガーバーデータに関するファイルが出来上がりました。
作成されたガーバーファイル |
これらのファイルを圧縮してSeeed社にアップロードします。
8ファイルあれば良いと勉強しましたが、念の為全てを選択して圧縮してアップロードしました。(いらなきゃ向こうで除外するだろうと)
ガーバーファイル情報 |
又、事前にフリーソフト等で、ガーバーデータがちゃんと作成されているか確認する方法もあるようですが、フリーソフトはユーザー登録等がうまくいかなたりで、あきらめました。
Seeed社にアップロードしてから気づきましたけど、Seeed社のweb上で作成ガーバーデータ確認できるやん^^。なのでこちら使ってます。注文しなけりゃ料金発生しないやろうし(笑)。
CAMファイルアップロード
Seeedサイト(トップページ)→ Fusion → Fusion PCB/PCBAでアップロード先が開きます。
ここでガーバー状態も確認できます。
Seeed ガーバデータアップロード先 |
Seeed ガーバデータアップロード |
Seeed簡易ツール ガーバービューア |
Seeed発注
確認して問題無さそうであれば発注です。データをアップロードして、下記の内容で細かいオプションを付けて注文します。
そんな精密な基板では無いので、自分が気にした所は①材質②層数(1層)③基板サイズ(下100×75となってますが、75×100にしないといけません。)④必要枚数(必要枚数1枚で良くても最低10枚から)⑦基板の色(電源っぽく赤(そうか?)を選んでみました。)
Seeed注文オプション |
5ドルと出ていますが・・・5ドル×約120円(201809だと)=600円(安い)。
いや、そんな安くはなかったですよ。支払い手数料やら、配送料やらで、最終的になんだかんだで2000円くらいの出費になったはず。
(少し前になるので思い出しながら書いてます。)
確認と金額 |
Add to Cartで注文カートに入り確定を押すんですが、初めての場合はユーザー登録を求められました。
先も書きましたけど、なんせ海外とのやり取りなんて普段全く縁がないですから、住所登録すら冷や汗もんでした。
Seeed住所登録画面 |
書籍参照にて、住所入力が日本と逆の順番になるとのことなので、最初にマンション名と号室、都道府県等ローマ字入力などにより、自分の場合はSeeedにこのような感じで登録されています。外国への住所の書き方はこれで正式にあっているのか分かりませんが参考までに。このような感じの登録でも手元に基板は届いていますの問題は無いと思います。
Seeed登録住所見本 |
Seeedで支払う前に、事前にPayPALのサイトでユーザー登録と支払い登録しとかないと二度手間になります。
発注後、支払い情報や配送状況は確認出来ます。
左が支払い情報確認ですが、基板制作の代金は約5ドルなのにトータル約18ドルになってます。
右は今どの段階まで配送されているかの情報です。
配送状況で、そろそろかな?まだかな?と待ちくたびれる頃に、
shipment arrived at destination countryとなっていて、国内に入ったようだからもうちょっとやな、と思ったぐらいからが意外と長く感じました。
他の段階が割とスムーズなのにshipment arrived at destination countryの表示のままで約6日。
何故?どうして?という日が続きました。税関手続きとかが大変なんでしょうか?
結局、トータル20日くらいでようやく届きました。
左:支払状況 右:配送状況 |
発注基板到着
ようやく届いたのが以下です。Seeedより届いた基板 |
全然自慢できるような基板じゃないのは本人が良く分かってますが、今までユニバーサル基板をジャンパ線でぶきっちょに繋いでいたのがウソみたい・・・。
こんなにキレイなものが自作で出来るなんて・・・しかも色付き、正直感動しました(涙)。ツール・ラボ先生ありがとう(涙)。
こんな自分でも海外発注で制作が出来ました!次はもっと複雑で少しは人に誇れそうな回路を(笑)。
次は電源基板mark2制作記 完成編です。
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