ぎんてんのロボ工房    

2021年2月21日日曜日

eSUN Flexible TPU フィラメント レビュー

 eSUN Flexible TPU フィラメント レビュー

TPUフィラメントを利用してちょっと作って見たい物ができました。TUPフィラメントを初めて購入し、せっかくなので今回はレビューっぽくやってみたいと思います。

TPUを今回利用と思ったのは新しく作るロボットの外形にソフトな感じや伸びをもたらしたいと思い、中でも何故eSUNのFlexibleTPUを選んだかというと伸びがいいと聞いたからです。

TPUの使用は今回が初なので比較も出来ないのですが、可能な範囲でお伝えしたいと思います。

eSUN Flexible TPU フィラメント

Amazonで購入2021/2/10現在約3500円で、色はC-ナチュラルを購入しました。
他にも黒、グレー、透明な赤、透明なピンク、透明なイエロー、透明なグリーン、透明なブルー、透明なパープルといったラインナップが見られますが、色が塗りやすそうなので白に決めました。

仕様 

材質:Flexible TPU  硬度:95A  重さ:1KG  直径:1.75mm  寸法精度 +/- 0.05mm

印刷パラメータ

印刷温度:230-250℃  ベッド温度:熱無し/45-60℃ 密度:1.21g/㎤ 

破断店伸び:>=800% メルトインデックス:1.2(190℃/2.16kG)g/10min

他者で販売しているフィラメントが、価格変動にもよりますが3000円以下の商品も見られる為、やや割高に感じる面もありますが、価格差による違い(低臭気、目詰まりなし、もつれなし、最小限の変形、交差は+/-0.05をうたっています。)があるのかどうかが気になります。

所有する3DプリンタはAnycubic Mega S 、ノズルは付属の標準ノズル0.4㎜

使用マシン Anycubic Mega S


3DCADはFusion360、スライサーは Cura4.8.0 これらを使って印刷します。

箱を開くと厳重に真空にパックされ、先端はテープでしっかり留められていました。今までPLA2社しか使ったことありませんが、PLAよりしっかり真空パックされているような気がします。PLAより湿気に弱いのかな?こりゃ保管が大変そうです。

ラベルには印刷の目安である(プリント温度200~220℃ 、ベッド温度60~80℃)が書いてます。アマゾンでの表記と違うな・・どっちなの?

ラベル 印刷の目安
フィラメントを差し込む為にテープで留められている部分を剥がしますが、透明で持った感じやわらか!!。TPUってこんなに柔らかいの!?ビニールチューブみたい!!
先端のテープはのりとか付いてると嫌なのでハサミで先端を落とそうとしましたが、柔らかすぎて切りにくいくらいです。

※動画

TPUの確認として以下の4種類をFusionで用意しました。

TPUテスト印刷


左から直方体(3㎤)、正円(3㎝ 厚5㎜)、リング(3㎝ 厚2.5㎜)、
円柱(1㎝ 高さ100㎜)を作成し、伸縮・曲げ等を確認します。

Cura 設定

実はこの印刷の前にPLAでの0.1ノズル使用テストで目詰まりを起こしてしまい、

一旦0.4に戻してますが応用製作は難しいと実感し、かなり慎重になってます。

その為、3Dプリンタでは有名なはるかぜさんのサイトを参考にしてCuraの設定をさせて頂きました。この方は3Dプリンタを熟知された方で本当に勉強になります。

同じにしたところもありますが、マシンも使用フィラメントメーカーも違うので温度などは変えています。

TPU Cura使用 印刷時間 2h56m

1 Quality(品質)

レイヤーの厚み0.2

標準ノズルが0.4なので厚みは半分の0.2にしています。

2 Shell(外壁厚)

Shell(外壁厚)

Top/Bottom Thickness をサイトを参考にして1.0に、Wall Thicknessは1.2で特にそのままです。

3 Infill(充填率)


Infill(充填率)

4 Material(温度)
ここは使用フィラメントとマシンが違うので変えてます。
アマゾンのサイトと、フィラメントのラベルが違いますが、当然ラベルが正確とし、
(プリント温度200~220℃ 、ベッド温度60~80℃)
温度は高い方が良さそうなので220℃、ビルドプレートは低い方が良いので60℃としてラベルの範囲で設定しました。
Flow吐出量は100%です。
温度はeSUNラベルに合わせて設定

5 Speed 
印刷速度

お値段の分、質がよいのか?3Dプリンタと相性がよいのか、他のTPU利用のブログでみかけるエクストルーダーの詰まりや、リールを回しやすくするような工夫は必要なく、物理的な面ではそのまま使用出来ています。

上記以外にもはるかぜさんのサイトには理屈も含めた詳しい情報が載ってますので詳しくはそちらの方を参照して頂いた方が良いです。

TPU 出来上がり

低価格プリンタながら、特に失敗することも無く一発で出来たのはフィラメントのお値段の価値があったのか、それとも参照したサイトのおかげでしょうか^^
素材状態では透明なのに、完成したらちゃんと白になってます。

esun TPU 印刷拡大

ラフトを使ったので細カッターを差し込みますが、PLAよりもラフトと一体感が強くはがれにくいです。

ラフト剥がし

PLAだとラフトを剥がした後もバリバリ削れますが、TPUだとラフトが張り付いて残った場合、結構一体化しているので削ぎ落しが大変です。

出来上がり

形状や、作成の密度によると思いますが、今回は球体と立方体は結構堅いです。

立方体、指で多少へこむが堅め


指でぐっと押さえたら少し凹むような弾力性はありますが、TPUといってもゴムボールのような弾みはありませんでした。

リングと、円柱はかなりしなってくれますが、それでもゴムのような”びよーん”とするような質感はありません。

リング(3㎝ 厚2.5㎜)


他のメーカーの伸び率は分かりませんがTPUを調べたらスマホカバーが出てくるのでこういうものなのかな?

印刷出来上がりの写真のように糸引きがありますし、ラフトを剥がした際に張り付いた残りが発生します。

なめらかにしようと紙やすり200番を使ってみましたが、さすがに200番ではギザギザにしかなりませんでした。

紙やすり200番使用

それならばと、2000番を使用してみましたが、こちらも細かいケバが出るようです。

2000番使用

はんだごてでゆっくり削る(溶かす?)のが一番きれいになりました。

ハンダでケバを削った

リングの方もハンダごてで削ってみました

リングのケバもハンダで落とした

最後に手持ちのカラーで塗装してみました。

カラー塗装


リングはMR HOBBY 水性ホビーカラー イエローグリーン

立方体は タミヤカラー(ラッカー系)TS-18 メタリックレッド

立方体の別側面は下地としてゴムにも使えるミッチャクロンを使用しました。

手持ちの使用カラー

TPUが堅め状態だったとしても、弾力があるのだからそのままではすぐ剥がれ落ちするのではないかと、下地を使ってみましたが、なくても問題無さそうです。
予想外に水性ホビーカラーも剥がれることなく使えそうです。
元が白を購入だから、色塗りもしやすいです。

低価格プリンタにも関わらず、詰まることもなくきちんと印刷出来ました。

初めてのTPUにも関わらず、きちんと印刷出来たことに満足しています。

これだけでは何に使うの?と思われる方もおられると思いますが、テストも含め工作にはとりかかっているので、こんな使い方もあるのかということを又発表したいと思います。

※又、柔軟性が気になる方も多いと思いますが、文字では伝えにくいのでただいま動画編集中で、後日動画も差し込みます。