人面蜘蛛(鬼滅の刃)製作
スライムラジコンで使ったラジコンキット(京商 iRecever。但し現在は販売終了)ですが、スライムに拘らず、このキットだけでもアイデア一つで何でもつくれそうです。
これを利用してスライムラジコン以外にも何か作って見たくなったので、
今度は今年(2020)前半に見たアニメで鬼滅の刃から人面蜘蛛を作ろうとおもいました。
鬼滅の刃自体は知っていたけど、知り合いに勧められるまで全く見たことなかったんです。
素晴らしい作品ですね。
鬼滅の刃って戦いがっても感動のあるお話だと思うので、なぜその中でも人面蜘蛛なのか!?
なーんて突っ込まれそうな気がしますが、なんかもう人面蜘蛛見たときインパクトありすぎて、
これ実際に作ったらさらにインパクトあるのでは?って思ったら最後、もう作らずにはいられません。もちろん本物の蜘蛛はキライですが。
ラジコンキットの使用なので、特に特筆すべきところはありませんが、構想と作成で考えたポイントなどだけ。
製作の検討
駆動は前回スライムラジコンと同様にギアボックスによる前進後退とサーボによる方向変換で行きます。
で、はたとここで考えてしまいます。歩行ってどうすればいいんだっけ?ラジコンキットなので前進転回できる二つのモータボックスは使えません。
ボート漕ぎって確かオールを半固定して、腕の回転で前に進んでるような気がする。
この要領ならモーター一つの回転で駆動出来そうな気がする。
回転のトップで足を上げて、フロントで足を前へ、ダウンで着地、バックで足を蹴る。
駆動の構想はこれで。回頭の足を除いて6本で駆動。さらにギアごとに留め位置の位相をずらせば歩行のイメージで前進するのではないか?
但し、あくまでも思い付きなので果たして実現可能かどうか分からない。平面リンクの計算すらしたことないのに、果たしてこれでちゃんと動くものなのだろうか・・・リンクの長さは?リンクの角度は?。半信半疑からのスタートです(汗)
回頭はスライムの時と同じく、サーボホーン的な左右移動でよいかと。
スライムラジコン作成の反省点
スライムラジコンの時の反省点として、PLAは駆動の場合とにかく割れる、削れる。耐久性が全然持ちませんでした。
自分の印刷設定が悪いのかも知れませんが
- 箇所にもよりますが、厚み2ミリだと耐久性に不安がある。
- モーターのシャフトのクランクを自作したが削れてしまい。つるつるになってしまった。
前回はタミヤ6速ギヤボックスHE使用
回転トルク40.7mN/m(415gcm) 回転数338rpm 採用
その為、今回は付属のクランクをそのまま使用。それに対して自作ギアを取り付け。 - ぬいぐるみを使用した為、外形サイズが決まっていた。
スペースに余裕は無く、組み立ての順番も決まってしまい、組み立ても大変。
故障に対して分解するにも時間がかかる。改良するスペースが無く、耐久性の低い厚み設計になるという悪循環。ガチのサイズにすると結構しんどいです。
今回はそこまで外形サイズを気にせず済んだということもあり、とにかく余裕あるスペースを心掛けました。
製作の流れ
今回使用ギアボックスは歩行に伴いトルクが高い方がよいと
楽しい工作シリーズNo.167 シングルギヤボックス(4速タイプ)です。
スライムラジコンが速すぎた為(あんなに速くなくてよかったんだけどw)
メタルスライムにした方が良かったんではないですかとコメント頂きました(笑)。
今回は歩行ということもあり、
回転数は低くて構わないのがトルクを上げた方がよいかとこれにしました。
回転トルク809gf/cm 回転数115rpm 採用
1 大きさの選定
頭部は元々別の工作で使おうと思っていた。ダイソーのおそらくお洒落用のマネキンがあったのでこれを使用することにしました。
ダイソーの女性のアクセサリーを目的としたものが、まさかこういう工作に使われるとは想像もしなかったことでしょう・・・(笑)
発砲スチロール製で、大きさは大体40×25くらい。今回に限らずいろんなことに使えそうです。
頭部のみにカットして20×12くらいです。
この大きさを元に、fusionの下絵として配置。
アニメの人面蜘蛛を何度も見て、足の高さとボディの高さを決めて作成しました。
図を見ての通り、上部ギア、下部固定となっています。下部にギアを持ってきた方がいいのか悩みましたが、上部の方がギアのはみ出しを隠せそうなので。
2 ギアの作成
足の稼働範囲として20~40(約30ミリ)になるように設計してます。
又、前回の反省を基に、実在するネジや合わせてスペーサを基に厚みも計算
ホームセンターで見かけるネジ一覧
負荷かかりそうなので、M3を使用して長さは20ミリもしくは25ミリに合わせて作成。
強度と取り付けの嚙み合わせのズレが心配なのでギア厚は今回はなるべく厚く5ミリ、アームを取り付けるので余長4ミリ。
とりあえずFusionで
いつもお世話になっているメーカーズラブさんのyoutube見ながらギア作成
ツール→スクリプトとアドイン→SuprGear(Python)→実行
ほぼ動画どおり以下の設定で作成してます。
蜘蛛の足4本として、大小ギア8枚並べたとして全長25㎝以下に収めるように。
又、ギアに足クランクつけて稼働範囲は上下左右30ミリとして、
大ギアの大きさ1枚あたり40ミリになるように。
歯数などPLC耐久性が分からないので、取り合えず歯数24で計算
モジュール値1.7で最終サイズ40.8㎜(上図、一番下)半径20.4
最終的に稼働範囲20ミリとなりました。
ちなみに小ギアですが、足は全て等速で構わないと思うので、単純に全長サイズ合わせとして
ギア比1:2 2分の1サイズとして歯数12 サイズ20.40です。
4枚目の大ギアが無いのは、先に述べた回頭用をどうするか考えている為・・・。
3 ギアの取り付け
ギアの取り付けは、PLA直だと回転で削れそうだし、摩擦高そうなので、フレームにスペーサーを差し込んでM3ネジでギアと留めています。
スペーサーですがホームセンターだと、外形6ミリ内径4ミリ長さ10㎜~しか見当たらない。
そんなデカいのいらんし。
仕方ないのでネットでスペーサー専門店を探すことにしました。
廣杉計器さんというところが、種類も豊富で個人でも(50個からですが)注文受けてくれるとのことだったので注文。3日くらいで届きました。
アルミ中空スペーサー、外形6ミリ内径3.2ミリ長さ4ミリで、これならギアの軸のスペーサーとして使える感じ
スペーサーの長さは4ミリなので、フレーム厚は3.8ミリとしてギアが軽く回るようにしています。
ちなみにこのブログを見てくれる人にそんな人はいないと思いますが
前にプラモの展示場で駆動物をそのまま動かして、ギア壊しているのを見かけました。
グリス使わないの?という感じでしたが。
このギアには充分シリコングリスを塗布しています。
まだ執筆も途中ですが
ちょっと軽くホラー風に、動画も作成してみました。
人面蜘蛛では無く心霊みたいになってますが・・・。
なんか鬼滅では無く彼岸島みたいになってる気もする・・・
あれはあれでオニですが。
ちなみにこの製作時、かなり面白くなると自信を持って作成しましたが、誰にも興味持たれることなく、
人知れずだったので分解してパーツ状態になってます。
1年くらいして、2期が始まったせいか再生数が爆上がりして本人も困惑してました。
勉強しなおしてそのうち作成し直したいと思ってます。
(参考)
タミヤ テクニクラフトシリーズ No.5 6速ギヤーボックス HE 72005
タミヤ(TAMIYA) 楽しい工作シリーズ No.167 シングルギヤボックス 4速タイプ
コメント