プラレス3四郎というアニメを知っていますか?
小学生の頃、プラレス3四郎というロボットアニメがありました。
原作マンガは週刊少年チャンピオン(原作:牛次郎先生 作画:神谷みのる先生)で連載されていました。
内容ですが、プラモデルにメカを組み込み、それをパソコン(当時はマイコンと呼ばれていました。)でリモートコントロールして、プロレスのようなリングの中でバトルさせるというもの。
アニメ版の柔王丸は34㎝。漫画版の柔王丸は29㎝だったと思います。
その前のガンダムにも中々ハマりましたが、こちらはプラモやパソコン(当時のPC-6001とか)といった現実に存在するものを利用していて、ラジコンのような感覚で少し待てば現実に手が届くのではないか?と小学生の私には夢を見ていたものです。
大好きな作品です。原作者の方、アニメ作者の方々、プラレス3四郎を世に送り出してくれて!この場を借りて本当にありがとうございます!。
プラレス3四郎 柔王丸プラモデル
当然プラモデルを購入しましたが、元々不器用な小学生、大好きな柔王丸と気合を入れすぎて塗装に失敗してしまいました。(顔のあたり)
小学生だった私には周りに詳しい人もおらず、顔の小さなパーツの塗装を塗り直す力も無く、どうしたらいいのか分からないまま作りかけのまま放置となっていたアニメ版プラレス3四郎の柔王丸(Juohmaru)のプラモデルですが、頑張って完成させてみました!
放映当時(1984年頃購入)買ったプラモでしたが、実に35年の時を経てでしょうか?。ようやく完成させることが出来なんだか感慨深いものもあります(涙)。
不器用なのでプラモデルは得意ではなく、さらに作り直しということもあって、出来が良くないのは勘弁してください。
又、色塗りに関しては手持ちのタミヤカラーで統一しました。その為、若干カラーイメージが違うかもしれません。
昔のプラモはガンプラのように初めから塗装などされていないので、塗料集めから始めないといけないのですよ。
パッケージの写真で完成した姿は把握してましたが、昔のプラモにしてはこのサイズで柔王丸をよく再現出来てます。もう手に入ることのないレアプラモですが、せっかくなのでここは惜しみなくLEDくらいは組み込んでみることにしました。
「じゅーおーまる!(ピッポッパ)。セーットアップ!GO!」と華麗に空中を舞わせたいところですが、それはとてもとても無理なハナシなので・・せめて雰囲気だけでも感じる事が出来ればと、セットアップ時のPILOT LUMPに挑戦しました。
アニメの柔王丸自身、巨大ロボでは無くプラモデルにマイコンを組み込んでいる話なので、けっして大きくは無いのですが、このプラモデルはアニメの1/3スケール(12cmくらい)。ガンプラの1/144も同じくらいの大きさですね。
かなり小さいのでLEDを組み込むといっても加工にも苦労しましたが、なんとかうまく行きました。
放映当時、自分の中では究極にハマったアニメでしたが、他の人にはそうでもなかったようで近所の小さな模型店で買いましたが、ガンダムのように売り切れなども無く普通に買えた気がします。
柔王丸を知ってる方。出来はともかく少しはイメージを感じる事ができますかね(笑)?
PMPファイト!夢操作1!
LED埋め込み作業
主に使用LEDは3ミリです。プラモのサイズ自体小さいですが、パイロットランプの穴の間隔はこれでも入らないくらいでした。チップLEDはまとめ売りで高く、試し買いする予算も無いのでやめました。
又、プラモの穴が小さいので、LEDの発光が分かりにくいと意味無いので、高輝度LEDで統一しました。シリコンハウスさんで購入です。
左右の目用に青二つ、パイロットランプ用に青、薄青、赤、黄色と4種類、合計6つ購入しました。
- 3Φ青色LED 3.2V 20mA 106000mcd
- 3Φアイスブルー 3.1V 20mA 8.2lm
- 3Φ赤色LED 2.1V 20mA 12000mcd
- 3ΦヨークイエローLED 3.1V 20mA 8200mcd
6つLEDを買ったのは穴が小さいので、穴にひとつづつLEDを割り当てようと思ってました(当初の予定ではね)。
又、マイコン無しでの点滅回路を探していたところ、555タイマーというのがあるのを知りました。555というマイコンを使えば、LEDを点滅させることが出来ます。検索すればいっぱい出てくると思います。
電子パーツ販売のマルツさんのタイマIC555に関する説明が詳しくて分かりやすかったので、参考にさせて頂きました。
目は常時点灯、パイロットランプは交互に点滅。(青と薄青の交互ペア)(赤と黄色の交互ペア)。(アニメを見ると各パイロットランプはベースとして赤発光のようですが、さすがにこれは簡略しました。)
又、点滅間隔ですが、アニメを確認すると青薄青ペア同士が結構点滅間隔が早いので、ここは参考元の回路図から調整しました(後述)。
まず全体として、LMC555を2個使って、それぞれで二個のLEDペアを駆動目的としています。もしかしたら555の一個で4個LED駆動をなんとか出来るのかも知れませんが、研究に時間かかりそうなので今回は2個で駆動させています。
〇 画像左:回路図の矢印の箇所が参考回路からの変更箇所です。
柔王丸パイロットランプの青と白青の点滅速度ですが、マルツさんのサイトそのままだと、0.65秒と0.32秒であり、アニメを見ると左二つの点滅は同じデューティ比くらいでもっと点滅速度は早いようなので、1MΩを並列にして500kΩ。2.2kΩと500kΩでデューティ比50%、それぞれ約0.16秒にしてます。
※計算めんどくさいのでiphoneでDesignSparkアプリに555の計算器があったので使用してます。
又、回路図下側のLED二つは目用の常時点灯です。
右のLMC555はPILOT LUMPの赤と黄色用。
デューティ比は50%、点滅速度は0.32秒です(青ペアよりやや長い時間で適当に決めました)。
〇 画像右:ボード図は偶然ネームの所が、ベタアースから外れましたが、この方が外注したらきわ立ちそうで面白と思ったのでこのままにしました(今回は外注しませんが)。
(参照) Seeed基板発注(電源基板mk2 制作記 8)
最近Fritzingを知りましたが、Fritzingだとこんな感じでいいんでしょうか?
一旦ブレッドボードでLED直刺しでテストし、発光を確認した後プラモに埋め込んで行きました。
LEDの線付けですが、LEDのピンを一本必要な長さにカットして、バイスで挟んで一旦ハンダ盛り。
そこに基板まで伸ばす長さをカットした線をワイヤに合わせて、予め盛ったハンダを溶かして貼り付けました。
張り付けた後、ショートしないように収縮チューブを付けるといった感じです。
顔の目の位置と合わせながら、後頭部側にエポキシパテで埋め込み。
修理なんて考えてない。もうこのまま壊れるまでこのまま行こうって感じです。
プラモの裏側が真っ黒いのは仮組した時、プラモ自体が光ってたので遮光する為、黒く塗潰しました。
ドリルで配線穴を一気に空けようと思ったら、顔側の首下付け根が割れて焦りましたね。
仕方ないんで恐る恐る首下にヤスリで少しづつ削りながら穴あけしました。
この手の作業は一気にやろうとすると怖いです。
目の穴開けもカッターで少しずつ削りでは半年くらいかかりそうなぐらい気が遠くなりそうだったので、やむを得ず慎重にホットナイフを使いました。
下(参照)動画は以前youtubeにアップロードしたホットナイフ動画です。
手持ちのホットナイフはデカいし温度が高いので、穴以外に周辺が溶けるから失敗したらやり直しが効かないのでかなり慎重にやりました。
ボディの方ですが、最初の仮合わせではパイロットランプの4つのLEDが収まる予定でしたが、実際に一つずつLEDを位置調整しながらやって見ると、4つはどうやっても無理やなと判断しました。
その為、青白LEDは取り外しています。
これが当初よりの予定外です。
赤や黄色を外す訳にはいかないので、青→青白と行きたかったところですが(その為に並列追加したのにね)、まぁ青だけでもと思ったんですが、実際につけると白色もなんとなくあるような???青が消えたタイミングで隣の発光で光ってるように見えるのかなぁ?
ボディへの一つ一つのLEDの取付ですが、瞬着もパテも手持ちのタイプはすぐに固定されず、ある程度抑えてないとすぐ位置がずれてくるので大変でした。
ドライヤーで乾かしながらしばらく抑えてました。
気分はマンガ版のプラレス3四郎の名シーン、ザ・魔人との戦いでインターバル修理の時の笹本悟を思いだしたよ。「小型なのに強力な風が!」気分がちょっぴり3四郎。
で、背中側に穴を開けて
穴位置は適当です。
腰か背中か(尻はあり得ないし)まぁここらへんが無難かなと。
後で、どのLEDのアノード線とカソード線が分からなくならないようにペア同士通す穴も感がえながら決めて
自作の簡易電源と組み合わせて完成です。
今回のLMC555の使用に関して
PICマイコンやラズパイを使用した方がより複雑にタイミングを調整出来ますが、簡易のICを利用してもLEDぐらいは点滅できます。こんなものでも、もし興味をもって作ってみたいというこれからの人がいたらと思って、今回は単発で出来る方法を探してみました。工具含めても数千円で出来るだろうし。
PICマイコンは書き込み機の購入、PCに開発環境インストール、プログラムの勉強やらと、一段敷居が高くなっちゃうので、いきなりは難しいと。
私自身が初心者レベルで偉そうなことは何も言えないんですが、これからの人も応援する気持ちでやってます。
コメント